アホ日記2005年11月の日記(feelDiary by usePocket)
僕はアホ 親公認のアホ。いつも、何かが起きるんだよー

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[2005年11月26日 21:54]
アホ支援さんありがとうございます

九死に一生を得ました。今日は、三途の川を渡りかけた、事件が起こりました。

いつも通り、池袋駅から山手線に乗ったのですが、座席がガラガラだというのに、8人
ぐらい立ってるんです。

『みんな若いな…』と思いながら、唯一、座ってたオッサンの隣に座りました。

僕は、そこで、なぜみんながわざわざ立っているのか思い知らされ、自分の『空気の
読めなさ』を憎みました。

なんと、その唯一、座ってたオッサンが浮浪者だったのです。

靴はボロボロでサンダルみたいで、ジャケットは、『この世界にこんな色があるのか
…』と思うぐらい変色して、口がどこにあるかわからないぐらいのヒゲの量で、そし
てなにより、大地を揺るがし、森や林を枯れさせてしまうような衝撃的な異臭の持ち
主でした。

僕は、その存在自体が災害のようなオッサンのあろうことか隣に座ってしまったんで
す。

僕は、正直、立ち上がって逃げようかと思いました。

しかし、僕は、この20年間、常に逃げられる側だったので、逃げられる人の気持ち
は痛いほどわかり、僕は絶対に逃げる側にはなりたくないという強い思いがあったの
で、上野に着くまでの約20分間、耐え抜くことを誓い、ここから命をかけた戦いが始
まりました。

なんといっても、厄介なのは、生ゴミが腐ったニオイを遥かに凌ぎ、150人150種類の
スカシッペを同時に浴びたような強烈なニオイです。

これを防がないかぎり、20分後には心臓は止まってるだろうと思ったので、鼻で息
をせず、口だけで息をする呼吸法を取り入れましたが、長く続かず、鼻で息をしてし
まったら、脳の細胞を1つ失いました。

僕は、おもいきって窓を開けました。

すると、凄い勢いで風が舞い込んで来てホッとした瞬間に隣りからも、邪悪な風も舞
い込んで来て、僕はカウンターの右ストレートを浴びたかのように、よろけました。



苦痛の表情を浮かべながらも、必死に耐えてましたが、限界を超え、僕は失神してし
まい横に倒れました。

横に倒れた僕にも、ニオイは容赦なく僕に襲ってきました。
僕は、この時『死ぬ…』を超えて『誰か殺してくれ』と思いました。
そして、僕は、ついに電車内でゲロを吐きました。

ニオイを嗅ぐたびに吐きました。

周りからは、勇気ある若者の無謀な挑戦を称えるかのように『苦笑い』が聞こえまし
た。

オッサンは自覚したのか寂しそうな表情で次の駅で降りてました。

そして、僕はあとでJRの駅員に謝りました。
まったく世の中は不思議です。