世界を平和にしたいな♪2007年1月の日記(feelDiary by useWill.com)
世界の平和を願いつつも、家庭の平和だけで手いっぱいの介護福祉士、ちゃん が綴る、家事と育児と仕事にまみれる日々

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[2007年1月1日 9:33]
仕事はじめ


新年早々、両親がそろって出勤のため、置きざりにされる子供たちのお弁当作りが、今年最初の仕事となりました。

子供たちの大好きなおかずを詰め込んで、親子おそろいのお弁当を作りました。
お弁当に託した想いが、子供たちに届くよう願いを込めて。

そして、あわただしく朝食の支度をして、家族を起こす。

なんとも、我が家らしい新年の幕開けです。



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[2007年1月4日 17:31]
昨夜、仕事を終えて帰宅したら

娘が、野球ファンに変身していました。

TVアニメの影響らしいです。

早速、バットとボールを買わされました。

我ながら甘いな〜とは思いつつ、
「ゲーム漬けの冬休みよりは健全だし。」と、言い訳をしつつ、

公園で相手をした、つかの間の休日でした。
さて、この野球熱、
いつまで続くやら。。。




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[2007年1月8日 11:9]
トイレ掃除の不思議

私の家族は劇的にトイレを汚します。

そりゃもうヒドイもんです。

その惨状を見つけると、
「クソッ!さっき掃除したばかりなのに、なんでこんなに汚すんだよ〜!汚したら自分で掃除せんかいっ!」
とか言いながら、またいそいそと掃除にとりかかるのが、私の日課なんですが。

便器の中に手を突っ込み、キュッコ!キュッコ!とやっているうちに、気分が良くなってきて、
「こんなにこまめに掃除が行き届くのは、いつも彼等が汚してくれるからなんだろな〜。」
なんて優しい気持ちになったりして。
さっきまで憤懣やるかたなかったハズなのに、掃除が終わったときには、すっきり感謝の気持ちが生まれています。

で・・・。
翌日また汚れている便器を見て、憤慨して・・・。
とまぁ、これが繰り返されるわけですが。

不思議です。

トイレには、気持ちをリセットするスイッチがあるようです。





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[2007年1月10日 12:54]
人の尊厳ってなんだろ?


自分で自分を御しきれない苦しみを、「叫び」として表現することで、かろうじて彼女は精神の均衡を保っている。

その声に悩まされる、他の入居者の方々から苦情が出る。

たしかに、住宅型高級有料老人ホームだけに、高いお金を払って朝から晩まで他人の叫び声を聞かされたら、たまったもんじゃない。

対応に困り、施設の看護師は、強いクスリを処方してほしいと主治医に手紙を書く。

患者をクスリ漬けにしたくない、心ある主治医は、その手紙を読み頭を抱える。

頭を抱える医師を見て、通院の援助をしているボクも頭を抱える。
今、施設を追い出されたら、行く場所がない。
統合失調症とはいえ、入院するほどの症状からはほど遠く、
さりとて、身心状況と高齢化により、ひとり暮らしは不可能。
身寄りもない。

キャリアウーマンとして、長年苦労を重ねてきた代償がこれでは、あまりにも辛い。

彼女のプライドは守りたい。

だけど一体、どこに答があるんだ!?





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[2007年1月18日 18:51]
夕暮れ時

自宅近くのスーパー内にある、喫食コーナーで、今精算したばかりのお弁当やパンをひとりで食べている高齢者が、めずらしくなくなってきました。

今も目の前で、高齢の御夫婦が、買ったばかりのパンを分けあって食べています。

それは素敵な光景なのですが・・・。

その向う側で、ひとりでおせんべいをかじっているお婆さんが、気になるっ!!

うつろな表情。
何十日も着替えていなそうな、汚れの目立つ服装。
しば〜らく洗ってなさそうなボザボサの髪。栄養状態の悪そうなツヤのない顔色。

あ!
また、おせんべいの封を切った。
やっぱりアレが夕飯なのかな?

気になる。。。

気になる。。。

気になる。。。




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[2007年1月22日 8:2]
バスの車中にて

今日は事情があって、バス通勤中です。
事情たって、夜の新年会ですが。

さきほどバスに乗ってきた、若い(二十歳前後と思われる)女性が、いきなり料金箱の中へ5千円札を突っ込み、
「お釣りが出てきません・・・。」
と運転手さんに訴えました。
そりゃそうです。
彼女がお札を入れたのは、「釣り銭のいらない運賃・回数券」と書かれている場所ですから。
普段、まったくバスを利用しない人なのでしょう。

親切な運転手さんは、ムッとしながらも、自分の財布から釣り銭を立て替えて、
「わからない時は、声をかけてください。説明しますから。」と彼女に伝えていました。

でも、私の目には、彼女は
「まさか、釣銭が出てこないなんて!!」
と憤慨しているように見えました。

考えてみれば、私たちの周りにある自動支払い機や、自販機は、すべて、対応できないお札は、機械のほうが判断し、返却もしくは拒否してくれます。

彼女にしてみれば、まさか、自分で判断することを求める支払機があるとは、思いもよらなかったのでしょう。
黙って不満そうに釣り銭を受け取る彼女と、不機嫌そうな顔をしてバスを走らせる運転手さん。

そしてバスは、無事終点に着きました。





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[2007年1月25日 12:12]
人を捜しています。

昨日から行方不明のお婆さんは、見つかりませんが・・・。

それにしても、日中の町中に、なんとお年寄りの多いことよ。

あまたの企業が、シルバー・ビジネスに飛びつくハズだと、あらためて実感しました。



さて・・・。
お婆さんはいずこへ行ったやら?






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[2007年1月29日 9:44]
人はロボットではないのです。

ある男性のお宅に、東京都の抜き打ち実地検査が入りました。
適切なケアプランが立てられているか?
そのプランに沿って、利用者の納得がいくサービスが提供されているか?
といったことを調べるためです。

その男性は、平日の日中はまったくの一人暮らし状態。
同居している息子さんは、朝から晩まで仕事のため不在です。
男二人のやもめ暮らしのため、ご他聞にもれず、家の中は相当な散乱状態になっています。

そして、その方は、パーキンソン病の進行により、徐々に認知症も進行し、身体機能も衰える一方で、やっと歩行をしているような状態です。

でもなぜか、長年の習慣で、朝、味噌汁を作ることはできるんです。
部屋の片付けもできないし、立つのも座るのも、歩くことも、やっとの思いなんですが、他の調理は経験もないので、方法もわからず、何もできないのですが。
奥さんが倒れて以来、何年も続けてきた、「朝の味噌汁作り」だけはできるんです。
そして、日中は毎日、ヘルパーさんが作る、大好物の「にゅうめん(ゆでたそうめんに、スーパーで買ってきた天ぷらを乗せたもの)」を昼食に食べる。そんなシンプルで落ち着いた生活を送っていたのに・・・。

今回の実地検査で、
「味噌汁を作れる人が、にゅうめんを作れないハズがない。不正なプランだ!」
と評価が下り、ケアマネにプランの見直しが指導されました。
もちろんケアマネさんは、訴えました。
「今の心体状況下で、味噌汁以外の調理を覚えることがいかに困難なことか」
「その男性の生活の中で、毎日のヘルパーさんとのやりとりが、唯一の社会との接点であること」
「ヘルパーさんに、にゅうめんを作ってもらうことで、その男性の高いプライドが支えられていること」
でも、それは受け入れられませんでした。



人はロボットではないのです。



その方が、味噌汁を毎朝、作れているのは、それを頑張ることで、その男性がその行為によって自分のプライドと生活を支えている故の奇跡なんです。
80年近く他の料理をしたことがない、認知症が進行している男性に、新たな調理を覚えることは無理なんです。

「じゃぁ、私に にゅうめんを食べるなというのか!もうアンタなんかとは縁を切る!」
プランの変更を告げるために訪問したケアマネに対して、その男性が怒りを露わにします。

「自分が情けない・・・。」
ケアマネさんは涙を流していました。


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