世界を平和にしたいな♪2010年7月の日記(feelDiary by useWill.com)
世界の平和を願いつつも、家庭の平和だけで手いっぱいの介護福祉士、ちゃん が綴る、家事と育児と仕事にまみれる日々

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[2010年7月27日 2:24]
17年前。



この世に出てきたばかりの君は、

真っ白くて、

ぐったりして、

声も出さず、

息もしていませんでした。

初めて出産に立ち合った僕は、
何が起こっているのかも理解できず、
そんなものかと、ただ成り行きを見守っていました。

今にして思えば、首に二周りもヘソの緒を巻き付けた上に、
ずり落ちてきた胎盤に、産道を半分以上も塞がれ、
君はなすすべもなく、息をひそめていたのですね。

日本で最初に無痛分娩を始めたことをプライドにしていた老医師は、
こともなげに、吸引機で君を引っ張り出し、カテーテルをくわえ、
肺に息を吹き込み、足の裏をポンポンと叩き、さも当たり前のように君を蘇生させました。

医師ひとり、看護師ひとりの産院でのその体験が、その後の僕の人生を変えました。
営業職から介護職へ、対人援助職へ。
その決断の機会は、
最初にして最高の、君から僕へのプレゼントでした。

あれから17年。

僕は君に、ちゃんと恩返しができているのかな?

誕生日おめでとう。
そして、ありがとう。

感謝を込めて、

7月25日を祝います。



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