世界を平和にしたいな♪2011年1月の日記(feelDiary by useWill.com)
世界の平和を願いつつも、家庭の平和だけで手いっぱいの介護福祉士、ちゃん が綴る、家事と育児と仕事にまみれる日々

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[2011年1月1日 8:4]
元旦


寝坊してるし、

たまにスーツ着て出勤するものだから、
足元見たら、スニーカー履いてるし。

写真は、昨夜仕事帰りに買った蕎麦の箱だし、

なんともしまらない新年の始まりですが、

ガラ空きの電車のシートに座って、

国家試験の受験参考書を片手に、

大好きなビートルズを聴きながら、

大好きな仕事に向かえることは、

それだけで、充分しあわせなことだと、

そんなことを感じています。

自分を必要としてくれる人たちがいて、

自分を必要としてくれる場所があることの、

なんとありがたいことか。

今夜は泊まり勤務です。


[2011年1月3日 16:49]
介護


映画『Love&Peace&Care2010 in 広島〜介護バカの集い〜』を観てきました。

そこには、自らの理想の介護を目指す、小規模施設での実践者たちの熱い姿がありました。

先日、自法人の理事との面接があり、ソーシャル・ワークを熱く語る僕を、ある理事が「社会福祉を勉強すると、ソーシャル・ワーク病にかかっちゃうんだよね。」と痛烈に批判してくれました。
あぁ、そうか。何のために、僕は現場からの叩き上げとして、施設運営に関わってるんだョ。

『介護』

僕はこの熱い世界を忘れて、社会福祉を語っちゃいけないんだ。

「ケア・ワークとソーシャル・ワークは別物じゃないんだよ。」苦々しく僕を見つめる理事の言葉が蘇ります。



[2011年1月5日 11:32]
軍人恩給


恩給は、おじいさんが戦争に行って、命がけで戦ったことに対するお礼なんだョ。

単純なお金じゃないのに。その大切なお金を、「お年玉ちょうだい」って、ひ孫たちは簡単に持っていってしまう。子どもたちも「おばあちゃんは、恩給を貰ってるから。」って、簡単に言う。。。
自分達が旅行に行くからって、私をこんなショート・ステイなんかに入れて・・・。

96歳のおばあさんの嘆きです。

戦争は、まだまだ遠い昔の話ではなく、その爪痕は目の前にもあります。
「軍人恩給」
おばあさんは、その意味を深く感じ取り、亡くなったおじいさんの戦争体験にまでさかのぼる。
家族は、それを「お金」としか認識しない。
埋めようのない溝。

僕はその話を、ただただうなずいて聞いていました。


※写真は、本文とは直接関係ありません。


[2011年1月5日 14:58]
受験勉強中


行きつけのカフェで、受験勉強中。

知識を得ることの、なんと刺激的なことか。

楽しいです。

ただ、ほとんど何も記憶に残らない。

これもまた、面白いくらいに、何も覚えられない。

加齢による機能低下を面白がっている場合じゃないんだけど(笑)。

試験まで、あとひと月を切りました。




[2011年1月9日 18:17]
陽だまり


午前中、
陽だまりの中で、子どもたちの野球に付き合い。

午後、
娘が入学する地域の中学で、
制服の採寸。

忙しい毎日の中で、
陽だまりのように温かな一日を過ごしました。

親であること、
親としての実感を味あわせてくれる子どもたちに、

感謝。




[2011年1月11日 15:15]
形見


一昨年亡くなった、上司の形見の腕時計に電池を入れました。

止まっていた時が動き出しました。

10年前。
上司の気持ちも考えず、ロクに報告も連絡も相談もせず、テキトーにやりたいことをやって、ただひたすら、じいさんばあさんとの関係を楽しむことしか考えていなかった、馬鹿な部下を、

その人はどんな気持ちで見守っていたのか。
今となっては、教えてもらえない関係になってしまいました。

「なんだ、オマエは腕時計も持ってないのか。オレの時計をひとつあげるよ。」
「ありがとうございます!でも僕、腕時計使わないんですョ。」
「じゃぁ、返せよ。高いんだぞ、それ。」
「いやです!!」

そんな軽口を叩いて受け取った腕時計が、
まさか形見になるとは。
一期一会。
歳を重ねるごとに、その言葉の重さがわかってきます。

何年も時を刻んでいなかったその時計に命を吹き込んだのは、
腕時計を使う必要が生じたからなんだけど。
それは偶然なんかではなく、
たまたまなんかでもなく、
僕がその遺志を受け継ぐことの意味を
やっと考えられるところに来たということなんだろう。

まだまだスタート地点だけど。

再び動き出した腕時計を眺めながら、そんなことを思っています。




[2011年1月16日 1:39]
感謝の言葉


ふだん、他人に対して「感謝の言葉」なんて絶対口にしないあのお婆さんが、昨日、救急車に乗せられる前に「ありがとう。お世話かけるね。」なんて口にしたっていうから、

「こりゃマズイな。。。」

なんて思ってたら、案の定、先ほど、ご家族から電話がかかってきて、病院で亡くなったことを告げられた。

どうも、人って亡くなる前に、他人に感謝したくなるみたいだな。
旅立つ直前に人格が変化する人って、多いんだよね。
というか、素直になれるってことなのかな。

それにしても、亡くなることがわかっていたら、長年暮らしたこの施設の、ご自分の部屋で、看取ってあげたかった。
ご家族と一緒に。
家族のように過ごしてきた職員たちと一緒に。


めずらしく、ちょっと心にひっかかる「別離」です。


[2011年1月18日 12:34]
卒業証書


社会福祉士通信課程の卒業証書が届きました。

もちろん、コレはただの紙切れだけど。

その上、社会に対して、殆ど何の効力も持たない、紙切れだけど。

そこには、17年間かけて、何百人、何千人のお年寄りやその家族の人生に関わってきた経験が土台として詰まっています。
これまで僕が手にしてきたどの「卒業証書」よりも、重たいです。
そして、次のステップへ踏み出すための大きな意味を持っています。

この紙切れの、その重さがチョット誇らしいかな。


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