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![]() | この書類の中に真夜中。 大量の書類と格闘していると、内線で呼び出される。 状態が急変した100歳の爺さんが、肩で息をしている。 苦しそうなゼイゼイした呼吸。 滝のような汗。 血圧が230まで上がり、 血中の酸素濃度も80%より上がらないと報告がある。 さて・・・。 家族に電話し、判断を仰ぐ。 このまま施設で様子をみて、できるかぎりのことをするか。 救急搬送して、点滴、尿バルーン、経管栄養の管をつなぐか? これは、「人生の最後をどこでどう迎えるか?」 という意味になる。 家族からは、そのまま最後まで施設で過ごさせてほしいとの意向。 それが、爺さんが元気だった頃の意思でもあると言う。 それは、我々施設職員への信頼の現れでもある。 良かった。 真夜中まで闘っているこの書類の中に埋もれているものが、人の命だったことを思い出せた。 爺さん、ありがとう。 貴方の人生の幕引きに付き合わせてくれて。 |