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更新時刻:2026.02.02 15:11
※このページは定期的に更新されアドレスが変更されてしまうので不可です
2023.10.16:持ち家の人よりも賃借人が毎年2週間半も生物学的老化(DNAメチル化)が進む
2025.11.12:CRISPR/Cas9ゲノム編集技術を用いた世界初の遺伝子治療薬「Casgevy」が欧州、米国などで承認。1回で治るけど治療費3億2000万円。多数のゲノム編集医薬品の臨床試験が進んでいる。
2025.02.13:高齢者777人参加の大規模臨床試験「DO-HEALTH」でオメガ3オイル(DHAなど)を3年間毎日飲むだけで2.9〜3.8カ月のDNAメチル化抑制(老化抑制効果)が確認される【Nature Aging 2025/02】
2025.01.29:精子には男性が幼少期に経験したストレスの痕跡が残っており子供に影響するという研究結果
2023.10.19:寿命を延ばす研究に関する12の着眼点と2019年からの進展(2023年版)
2023.10.11:tally Health社の月額59ドルからのサブスク。DNAメチル化測定による生物学的年齢測定と日々のアンチエイジングサプリのセット
2023.04.06:Wikipediaのアンチエイジング研究年表(Timeline of aging research)がよくまとまっている
2023.02.20:ゲノムのメチル化度合いを測定すると実年齢が正確に測定出来る。メチル化を制御する技術と組みわわせて若返りの試みも
2021.02.22:2021年1月にNature Aging創刊
2019.11.13:生物学的実年齢(DNAメチル化頻度)を若返らせることに成功。市販の3医薬を1年間投与して2.5年若返る
2016.03.15:模倣子(ミーム)も遺伝子の修飾を介して子孫に受け継がれることが動物実験で証明
2015.12.11:Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ
2014.02.13:性行為の段階での男性のストレス状態は精子のDNAメチル化に影響を与え、生まれた子供の成長を遅らせる
2014.02.19:妻が旦那にストレスをかけると生まれてくる子供の成長が遅れる生物学的メカニズム
2013.12.03:遺伝子だけでなく、特定の記憶もDNAメチル化を通じて子供に受け継がれる事が著名な科学雑誌で発表される(BBC記事)
2023.10.16(#健康(health)の89)
持ち家の人よりも賃借人が毎年2週間半も生物学的老化(DNAメチル化)が進む↑BX.COM
この手のロジックの研究報告多いけど、これも賃貸はトリガーじゃなくて原因Xの結果じゃないか?
| 速い老化←原因X→賃貸 |
最近、財テクの本を熱心に読んでいるムスコ(10歳)が
- 生まれた時に1円も持っていないと無駄な賃料/利子を払っていかないといけない
- 生まれた時に1億持っていれば一生働かなくてもOK
- 生まれた時に2億持っていれば働かなくてもどんどん金が増えていく
2025.11.12((crisper)の12)
CRISPR/Cas9ゲノム編集技術を用いた世界初の遺伝子治療薬「Casgevy」が欧州、米国などで承認。1回で治るけど治療費3億2000万円。多数のゲノム編集医薬品の臨床試験が進んでいる。↑BX.COM
これから無限に続いていく遺伝子編集による治療の歴史が始まったわけだ。そして若返りなど細胞機能の劇的な変化を起こしたいなら薬には荷が重く、遺伝子編集に頼る必要があるんじゃないだろうか。
この人類初の遺伝子編集医薬品の開発はVertex Pharmaceuticals社と CRISPR Therapeutics社。適用は鎌状赤血球患者とβサラセミア患者。治療方法は患者から造血幹細胞を採取して遺伝子改変を行った後で体内に戻す方法(つマリ ex vivo法)とのこと。標的遺伝子はBCL11A遺伝子のエンハンサー領域。
CRISPR Therapeutics社も上場している。年間売り上げ45億円ほどで赤字。
う〜ん買うほどでは無いかな。
そして下記に現在(2025年10月20日)時点で臨床試験中のゲノム編集医薬品のリストがある。素晴らしい
- 国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部
- PDF直リンク(国立医薬品食品衛生研究所・遺伝子医薬部)
in vivo品でPhase 3まで進んでいるのが2件、どちらもIntellia Therapetucics社。ex vivo品はCAR-T、TCR-Tは全て癌がターゲットだね。アンチエイジングにつながりそうな標的遺伝子を探すとTune Biosciences社のDNAメチル化抑制(臨床試験の対象は慢性B型肝炎)がそうかな?
2025.02.13((supplement)の66)
高齢者777人参加の大規模臨床試験「DO-HEALTH」でオメガ3オイル(DHAなど)を3年間毎日飲むだけで2.9〜3.8カ月のDNAメチル化抑制(老化抑制効果)が確認される【Nature Aging 2025/02】↑BX.COM
3年で3〜4か月、30年続ければ3年は長生き出来る感じ?
出典:Individual and additive effects of vitamin D, omega-3 and exercise on DNA methylation clocks of biological aging in older adults from the DO-HEALTH trial | Nature Aging
毎日飲んでいるDHAサプリがちょうど1日1gだね。
ビタミンDは毎日飲んでいるマルチビタミンに入っているけど含有量が1日あたり5μg=200IUなので少なすぎ?ビタミンDを1日に2000IUも服用するのは普通のことなのかな?
日本ではビタミンDは8.5μg以下(340IU)が良いとされているみたい。一方で海外サプリだと1粒2000IU(50μg)なんてのもあるね。
ビタミンDの過剰摂取はそれなりに副作用も知られていると理解しているけど・・・
2025.01.29((gene)の40)
精子には男性が幼少期に経験したストレスの痕跡が残っており子供に影響するという研究結果↑BX.COM
2023.10.19((year)の12)
寿命を延ばす研究に関する12の着眼点と2019年からの進展(2023年版)↑BX.COM
同様のタイトルで2019年に書いてますが、大きく着眼点が変わってますね。2019年にピックアップした12項目はそのままに進捗や状況についてコメントしています。
残念ながらこの4年間でアンチエイジングに関するスタートアップの株価は悲惨な事になっています。管理人も大損中。。。。ただし続々と新たなスタートアップが誕生しているようです。ただ、その内容を見るとサイエンスの新たな知見を元にして起業という風には見えない気がします。個人的にはスタートアップにはあまり期待していませんね。
セノリティクスと呼ばれるこの薬の研究こそがこの4年間のアンチエイジングに関する研究発展の主要な部分ですね。多数の非臨床・臨床研究が実施され、続々と新たな創薬候補が見つかっており、古い候補は臨床試験が進んでいます。しかし臨床試験の成果として革新的なものは無いように思います。次に注目を集めるためには「人間でどれほどの成果を上げられるか」を示す必要がありそうです。
●ワクチンタイプ
(3)「老化抑制」という「副作用」が知られる市販薬を飲む
上記したセノリティクスの一部も含まれますが、新しい話とか、目新しい臨床試験の結果は無いように思います。
(4)寿命を延ばす効果が期待されて開発されているサプリメント・天然物質
上記(2)のセノリティクスの一部も含まれますが、セノリティクス以外の話は見かけないですね。
(5)寿命を延ばす効果が期待されて開発されている開発中の薬
あまりパっとした話が無いですね。臨床試験が難しいせいでしょうが、セノリティクスと異なり作用がマイルドで全体的であるため臨床試験が難しいのかもしれません。
(7)脳だけになって生き残る(8)コンピューターに意識を移す
探してないだけかもしれないですが、目新しい話は無いように思います。
(9)臓器を新しいものに交換して長生きする
ヒトに移植可能なブタの研究は着実に進んでいるようです。この技術の進歩が進み続けることは間違いなく、10年後、20年後には大きな産業になっている可能性は大きいと思います。
腸内細菌の研究は盛んですが、介入して治療方法にする話はそんなに臨床応用が進んでいないように思います。
(11)生体内の細胞をリプログラムして若返らせる
この話もここ5年で知見が蓄積しています。効果は間違いなさそうですが、全身同時にリプログラミング出来るわけではなくどのような治療法にもっていくのかが難しいかもしれません。
癌の研究は本当に盛んに行なわれていて、有望な薬が多数開発されています。気が付いたら癌は死ぬ病気じゃなくなっているってことも20年後ぐらいには期待出来るかもしれません。
老化評価
2023.10.11((antiagingcompany)の25)
tally Health社の月額59ドルからのサブスク。DNAメチル化測定による生物学的年齢測定と日々のアンチエイジングサプリのセット↑BX.COM

- サプリのみが月額59ドル(ただし会員にのみ先行提供中)
- テストのみがサブスク無しで229ドル
- 月払いで月額199ドル、半年契約で月額159ドル、年契約で月額129ドル(3か月に一度検査を含む)
Vitalityサプリの中身は
- Calcium Alpha-Ketoglutarate 1000 mg
- ケルセチン 500 mg
- レスベラトロール500 mg
- フィセチン 100 mg
- スペルミジン 900μg
- Glycine 1000 mg
- Berberine 600 mg
- Urolithin A 250 mg
あ〜、残念ながら現在はアメリカ国内のみからしから購入不可みたい。
2023.04.06((year)の11)
Wikipediaのアンチエイジング研究年表(Timeline of aging research)がよくまとまっている↑BX.COM
2023年に上がっている項目を見ると
・長寿を目的としたカロリー制限の臨床試験結果が報告される
・AIを使った脳年齢を算出するプログラムの報告
・DNAメチル化を指標にした老化時計が健康の良い指標になることの報告
・デビット・シンクレアの13年にもおよぶ研究で哺乳類における老化の主要因はエピゲノムとの結論
・山中4因子を使ったマウス細胞のin vivo再プログラミングでマウスを延命する研究
・人間のゲノム中にひそむレトロウイルスが老化に関わっている可能性に関するレビュー
・細胞内の過剰な基礎エネルギー消費(Hypermetabolism)が老化のトリガーになるとの報告。
上がっている項目として
・老化細胞除去薬(Senolytics)
・食事制限とサプリメント
・その他のアプローチ
とあり、その他のアプローチには、遺伝子/エピゲノム改変、細胞のリプログラミング、エピゲノム再プログラム、ステムセルを増やす、ナノメディシン、組織工学、などなど。
2023.02.20((scan)の21)
ゲノムのメチル化度合いを測定すると実年齢が正確に測定出来る。メチル化を制御する技術と組みわわせて若返りの試みも↑BX.COM
↓エピゲノム(遺伝子のメチル化度合い)と実年齢がぴったり一致しています。
20代〜70代の421名をDNAシークエンサーでエピゲノム(遺伝子のメチル化度合い)を測定。エピゲノムの特徴が実年齢と一致しており、人体の老化を客観的に定量化することが出来ております。
また、100歳以上の長寿者のエピゲノムを分析したところ、100歳以上に到達している人は年齢よりもエピゲノムが若く保たれていることが分かりました。具体的には、がん遺伝子や認知能力の遺伝子は若い状態に保たれ、抗炎症に関するエピゲノムは年齢よりも進んだ状態である傾向が強いことが分かりました。
またCRISPR/Cas9を用いて特定のゲノムのメチル化を解除する技術も開発されています。
これまで「若返り」研究をしたくても「どれぐらい若返ったか」の測定が難しいという課題があったと思います。
この方法「生物学的な年齢」を測定することは、色々な治療や薬による若返り効果を厳密に測定するのに有効と思います。
また、開発されている様々なエピゲノムを操作する方法で本当に寿命が変化するのか大変興味深いところです。
2021.02.22((nocategory)の385)

Nature Aging651イイネ
創刊号の研究関連のタイトルを適当に訳してみる
研究
- セストリン(ストレス時に生ずるたんぱく質)は食物由来のアミノ酸による寿命と幹細胞機能のメインの制御因子である(Sestrin is a key regulator of stem cell function and lifespan in response to dietary amino acids)
- マウスにおける分岐アミノ酸の摂取制限は寿命に与えるが性差がある(Lifelong restriction of dietary branched-chain amino acids has sex-specific benefits for frailty and life span in mice)
- 様々な民族間における腸内細菌の性別、年齢ごとの違い(Sex- and age-related trajectories of the adult human gut microbiota shared across populations of different ethnicities)
- 老化の過程で、老化した線維芽細胞によりやってくる炎症性モノサイトが獲得免疫を妨害する(Recruitment of inflammatory monocytes by senescent fibroblasts inhibits antigen-specific tissue immunity during human aging)
- 血中バイオマーカーを用いた認知能力低下の予測(Individualized prognosis of cognitive decline and dementia in mild cognitive impairment based on plasma biomarker combinations)
- DNAメチル化による老化状態のプロファイリング(Enhanced epigenetic profiling of classical human monocytes reveals a specific signature of healthy aging in the DNA methylome)
2019.11.13((amrit)の105)
生物学的実年齢(DNAメチル化頻度)を若返らせることに成功。市販の3医薬を1年間投与して2.5年若返る↑BX.COM
近年の研究によりDNAのメチル化度合の測定が実年齢よりも正確に生物学的年齢を測定出来ることが示されつつある。今回、研究者らはこのDNAメチル化(エピジェネティクス的年齢)を回復可能であることを世界で初めて報告したと言っています。
研究では51〜65歳の健康な男性を雇い、第1試験は7名、第2試験は3名で試験を行っています。試験ではヒト成長ホルモンを0.015 mg/kg+DHEA 50mg(糖尿病薬)+ 500mg メトホルミン(糖尿病薬)を毎日飲んでもらい、1年後に分析したところ、DNAメチル化の指標では1年間の治療後に1.5年若返らせることに成功した(2.5年若返ったことになる)とのことです。
2016.03.15((gene)の33)
模倣子(ミーム)も遺伝子の修飾を介して子孫に受け継がれることが動物実験で証明↑BX.COM
遺伝子(ジーン)と模倣子(ミーム)という考えがあります。これは分かりやすい言葉で言えば「血筋」は子孫に受け継がれるが、「親の習慣や生き方」は(教えたり、一緒に生活したりしないかぎりは)子孫には受け継がれない。というものですが、どうやら「親の習慣や生き方」も遺伝子上に追加情報として含められ子孫に受け継がれるようです。
研究者らは、まったく同じ遺伝子を持つマウス群を2つのグループに分け、片方のグループに6週間にわたり高脂肪食を食べさせて肥満状態にしました。そして、そのマウスの精子や卵子を取り出して以下のような4通りに受精させました。
- (1)肥満にさせたマウスの精子×肥満にさせたマウスの卵
- (2)肥満にさせたマウスの精子×正常なマウスの卵
- (3)正常なマウスの精子×肥満にさせたマウスの卵
- (4)正常なマウスの精子×正常なマウスの卵
こういった現象は「エピジェネティクス」という分野に相当し近年盛んに研究されています。親の習慣や行動によって遺伝子配列そのものは変わりませんが、それらの習慣や行動により、遺伝子に「メチル化」などの修飾が入ることが分かっており、これが子に精子と卵を介して受け継がれていきます。
こういった現象は以前から明らかにされていましたが↓
今回の研究は別のマウスに代理出産させることで、母乳や腸内細菌、育て方などの環境要因を一切排除し、間違いなく遺伝子上のエピジェネティクス因子が原因であることを明らかにした点が新しいようです。
あなたの体には親の生き方が現れており、あなたの生き方は、子供に受け継がれていることになります。
また、親と子という狭い範囲で書きましたが、「日本人の国民性」といったマクロな特性もエピジェネティクス的に受け継がれていると考えられます。
- マウスの食餌性肥満は非遺伝的に受け継がれる | Nature Genetics | Nature Publishing Group
- Epigenetic germline inheritance of diet-induced obesity and insulin resistance21イイネ Nature Genetics (2016) doi:10.1038/ng.3527
2015.12.11((year)の7)
Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ↑BX.COM
今回は比較的メカニズム解明的な話が多いので素人には分かりにくいかもしれません。肥満が「病気」である証拠が見つかり、肝臓・心臓を再生させるための手がかりが見つかり、エボラウイルスワクチンがもうすぐ完成し、癌を克服するための様々な弱点が明らかになりつつあるようです。腸内細菌の状態が癌治療に大きな影響を与えうる証拠が見つかった点は興味深いです。
- Notable advances 2015(Nature Medicine)
全ゲノムの分析により、肥満時には肥満に関わる遺伝子(FTO)周辺で、微小な遺伝子変化(SNP)が多く起きていることが明らかになった。この変化によりIRX3、IRX5といった脂肪細胞が出来るのを抑制する働きが妨げられると考えられる。また、この事は痩せた身体の維持に重要な役割を担っているエネルギーを消費する脂肪細胞(ベージュ脂肪(beige fat))の重要性を証明している。なぜならベージュ細胞の維持にIRX3、IRX5は重要な役割を果たす。ベージュ脂肪細胞は大人になると減少することが報告されている。
(2)注射すれば肝臓を再生してくれる特殊な肝臓細胞が見出されたという異なる3件の報告があった。
rVSV-ZEBOVと呼ばれるワクチンのPhase 3研究で有望な結果が得られた。試験では投与後6日後には誰もエボラウイルスに感染しなくなった。このワクチンがどれぐらいの期間、保護機能を発揮するかは引き続いて検証して行く必要がある。
- Dynamics of Cell Generation and Turnover in the Human Heart
- Hypoxia fate mapping identifies cycling cardiomyocytes in the adult heart
- Epicardial regeneration is guided by cardiac outflow tract and Hedgehog signalling
- Epicardial FSTL1 reconstitution regenerates the adult mammalian heart : Nature : Nature Publishing Group5イイネ
これまで脳にはリンパ管は無く免疫から隔離されていると考えられていたが頭蓋骨と脳の間の部分にdCLNsという分子を発現するリンパ管用の管があり、巨大分子が輸送され脳内に入っており、免疫細胞が働いているようだ。
反対にこの変化を逆転させることで癌治療効果を高めることも出来る。また、この作用は免疫チェックポイント抗体医薬の薬効にも関与しているようだ。
ALSには様々な原因が存在するが、HREsと呼ばれる遺伝子繰り返しが遺伝子C9ORF72で起きた場合にも発症することが分かっている。この場合の発症の仕組みが解明された。
Bifidobactriumという細菌の糞移植や、経口投与で、近年注目されている癌治療抗体医薬anti-PD-L1の薬効が高まった。これはこの細菌がいることで樹状細胞の働きが高まるためと考えられる。
2014.02.13((nurturing)の11)
性行為の段階での男性のストレス状態は精子のDNAメチル化に影響を与え、生まれた子供の成長を遅らせる↑BX.COM
生まれてくる子供の成長に母親の性行為前、性行為後の身体的・精神的状態が影響を与えることはよく知られています。しかし、父親となる男性の状況がどのような影響を与えるかに関する情報は多くありません。
カナダのレスブリッジ大学の研究者R. MYCHASIUKらは合計20匹のラットを使って、特に脳の発達の影響について研究を行い結果を報告しています。
研究者らはオスのラットに27日間連続で1日2回30分間のストレスを与え、その後、メスのラットと交尾をさせ子供を作らせました。
生まれてきた子供の行動を生後9日目から調べたところ、父親ラットがストレスを受けていた子供ラットはストレスに弱くなり、また行動能力が低いことが分かりました。生後21日目の時点で子供の脳のDNAメチル化を調べたところ、子供の性別に関係無く海馬(記憶を司る部分)のメチル化が増えており、またオスの子供のみで前頭葉のメチル化量が減少していることが分かりました。
DNAがメチル化された部分はそこの部分の遺伝子の働きが抑制される事が分かっています。また、通常と比べてDNAメチル化量が少ないということは、通常は抑制されていないといけない遺伝子が活性化していることを意味しています。
今回の結果は、性行為時の父親のストレス状態がDNAメチル化を通じて子供に伝わり、脳の発達に影響を与えること、特にオスの子供に影響が大きく出ることを示しています。
同じ事が人間でも起きているかもしれません。近年では、このようにDNAメチル化といったDNA配列以外のメカニズムで様々な事が世代を超えて受け継がれ、親の経験や生存環境が子供に影響を与えるメカニズム「エピジェネティクス」の研究が進んでいます。
女性は、生まれてくる子供のためにも夫には優しくした方が良いかもしれません。
- Paternal stress prior to conception alters DNA methylation and behaviour of developing rat offspring.Neuroscience. 2013 Jun 25;241:100-5. PMID:23531434
2014.02.19((health)の201)
妻が旦那にストレスをかけると生まれてくる子供の成長が遅れる生物学的メカニズム↑BX.COM
- 性行為の段階での男性のストレス状態は精子のDNAメチル化に影響を与え、生まれた子供の成長を遅らせる /Amrit不老不死ラボ 1 users 3 Tweet
2013.12.03((health)の179)
遺伝子だけでなく、特定の記憶もDNAメチル化を通じて子供に受け継がれる事が著名な科学雑誌で発表される(BBC記事)↑BX.COM
- BBC News - 'Memories' pass between generations 9 users19757イイネ 3748 Tweet
- リンク(http://www.nature.co...) 1 users125イイネ 168 Tweet
- Mice can inherit learned sensitivity to a smell1イイネ 4 Tweet
ネズミにサクランボの臭いを怖がるように訓練したところ、その行動が子、孫まで受け継がれていました。
理由を調べるとサクランボの臭いを感じるための遺伝子のDNAが「メチル化」というマーキングで活性化されており、このメチル化は精子や卵子のDNAでも起こり、子や孫にまで伝わって親と同じようにサクランボの臭いに他の個体より敏感に反応しました。
実験では、子が一度もサクランボの臭いをかかずに、さらに子を作った場合も2世代前の「サクランボの臭いを怖がる」という性質が伝わっていたことが確認されています。
進化の上で都合が良いのでこんな仕組みがあるのでしょうが、あなたの感じる恐怖とか趣味・指向とかおじいちゃん、おばあちゃんの行動(子供を作るまでの)の影響を受けているかもしれませんよ。
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更新時刻:2026.02.02 15:11





















