未来のタンパク源/代替肉は何が正義か?の個人的考察
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↑B


2023.02.27

未来のタンパク源/代替肉は何が正義か?の個人的考察

俺も昆虫苦手なのでコオロギはなるべく食いたくないがそんな問題じゃない。大豆も不足するような一歩進んだ食糧危機をどう乗り切るかという深刻な問題への備えが始まっているのだと思う。コオロギとか色々な選択肢が提案されているが、究極的に本質を考えると食えない植物(非可食糖)と太陽光(大気中CO2=炭素源)からいかに効率的にタンパク質を作り出せるかだと思う。

だって人類は結局エネルギーを原発と化石燃料と太陽光からしか生み出せないから。

さらに、ビーガンだってタンパク質無しには生きていけない(まあ、タンパク質食べないと、腸内細菌が糖からタンパク質を作りだすようになったりするらしいが)。

代替肉の候補としては植物肉(A)、培養肉(B)、昆虫(C)、微生物タンパク(D)などでしょうか。まず考慮に入れないといけないポイントは食糧危機が起こった時に不足しているものがあるということだと思う。近い将来に「エネルギー」不足までにはならない状態で「タンパク性の食料」=肉不足が不足すると思われている原因としては
(1)人口の増加(=絶対的な食糧の不足)
(2)肥料の不足による植物性食料の不足
(3)輸入に頼る動物飼料の不足による食肉生産の不足

(3)が起こると家畜肉が高騰するが、(2)が起こると大豆すら作れない時代になる。そんな時にどうやってタンパク質を作るかって話だと思う。

A:植物タンパク、大豆とか
炭素源:太陽光(大気中CO2)
ボトルネック:豊富な肥料、適した耕作地

上で書いたようにタンパク質をため込むような食物は肥料が無いとガバガバ作れるもんじゃない。さらに地球的には大豆栽培に適した土地なんて地球のほんのわずか、

B:培養肉
炭素源:精製糖
ボトルネック:設備、精製糖の製造

ファイナルアンサー的だが動物細胞の培養に必要な精製した「糖」をどこから持ってくる?と考えると、食糧危機の状況で食用の「糖」は不足するんじゃないかな・・・・、食用じゃない非可食の植物(雑草とか)のセルロースから糖を作る技術はまだまだ値段が高いので、そこが安価になればあるいは。。。そんな状況では電気エネルギーと原材料から作った「化学合成糖」も許容されるかも。かつて石油肉は否定されたが、最終植物じゃなく材料を人工的に作るのは人類おバカだから許容しそうな気がする。化学肥料と一緒だ

狂った倫理観が暴走して生き物を殺したくない!!!!とか言い出せばトップに躍り出ると思うが食糧危機の状況にそんな方向になるだろうか?

ちなみに個人的には10万リットルタンクの滅菌バリデーションとか死にたくなる。抗生物質どぶ漬けとかイヤンな問題が起きそうだし。人類は細菌に勝利して無菌を自在に操れるようになるのだろうか。

C:昆虫
炭素源:雑草(非可食植物)
ボトルネック:無い?

勝手に、雑草(食べれない植物)をタンパク質に変換してくれる点で優秀。滅菌不要で設備も安価に作れそう。雑草の前処理も適当で良い。ってことで優秀かも。何せ固形の食えない食物も自分でバリバリと破砕吸収してくれる。これは大きい

D:微生物タンパク
炭素源:太陽光(大気中CO2)
ボトルネック:設備

究極的に効率が良さそうに見えるが、これもやっぱりコンタミの問題に弱そうなのと、液体ベースなので設備が大変そう。その一方で植物プランクトンでやるなら光合成が律速なので、縦方向にはスタック出来なく、平たく設備を広げる必要がある?

生命を高効率の化学プラントと考えると、どこまで生物に任せるか、どの部分を科学に頼るのかの比率の問題なのかな。培養肉は科学に頼りすぎ、昆虫は生物に丸投げって感じか。

そういう意味でどれがコスパ的に最優秀かって考えると、昆虫は悪くない気がする。しかし見た目がな〜。今から慣れていった方が幸せかもしれない。

とち狂った科学の遺伝子操作で「牛コオロギ」とか出てこないか?w

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■ ■ ■ コメント ■ ■ ■

いいっすね!=43
001 [02.27 15:31]Sweet‘★1@NetHine:昆虫食用の昆虫は餌の味が直接影響するので、きっちり衛生管理された昆虫工場で育てられる事になると思います(無印良品が出してる奴とかはそうですね。興味があればゲテモノ試食漫画「アタマの中のアレを食べたい」を読んでみてください) 結局のところ加工品として世に出回ると思うので、見た目は気にしなくて良いかと。エビとかと一緒ですよ。あ、無印のコオロギプロテインバーは不味いです。試すならせんべいの方をお勧めします(潮の香りがしないえびせんです) (2)
002 [02.27 15:59]ふとまる@Enb:大豆の改良のほうが未来がある気がする。貧乏人は虫、富裕層は大豆や肉という時代がくるのか。 (2)
003 [02.27 17:00]hoge@Plala:肉ならブロイラーで妥協しろや。鶏肉ならみんな文句無いやろ。産業レベルでの飼料エネルギー変換効率考えても、鶏は恒温動物なのの、ムシとそれほどスペック変わらん優秀さだぞ。しかも1ヶ月半で出荷できるから、狭いケージに押し込んで年間8期作できる。 (3)
004 [02.27 18:32]M:今どき、狭いゲージに押し込んだブロイラーなんて、叩かれまくると思うが。 (2)
005 [02.27 18:52]ごみ王:大豆以外のタンパク質が取れる野菜類

(2)
006 [02.27 18:53]匿名さん@Dion:コスパ考えると結局現在の畜産が最強で、昆虫食では世界人口を支えるほどの大規模養殖は出来ない(エサの用意が出来ない)と聞いたことがありますが、最近話題になっているってことは何かブレイクスルーがあったんでしょうかね? (2)
007 [02.27 19:08]ふむふむ、、@Plala:なるほどねぇ。昆虫なら人間が食べれない植物もバリバリと破砕吸収できるのか。だったら自分が昆虫になればいいんじゃね。 (2)
008 [02.27 19:30]とーくめい:貧困層は昆虫食というのは避けたい。格差をなくすか始めは高級食材として富裕層向けにするなら昆虫も有り。 (5)
009 [02.27 20:21]hoge@Plala:>>004 そんな夢見がちな未来、まだ来てないぞ。日本で食ってる鶏肉の90パーセントが、ぎゅうぎゅう飼育のブロイラーやで。 (2)
010 [02.27 21:02]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★92:>>001 ん?結局、キッチリエサ管理しても不味いってこと言ってる。 (2)

011 [02.27 21:25]Sweet‘★1:>>010 美味いもの食わせると美味くなるそうですよ(食用ゴキブリはバナナで育てるとか(先述の漫画より)) 管理人氏が「勝手に雑草をタンパク質に」云々と書いておったので、(少なくとも今の日本で言われる昆虫食は)そこいらの虫を捕まえて食う訳じゃないよという事で。 (2)
012 [02.27 22:44]ふぇちゅいん(管理人) TW★87:まあ慣れだよな。多様な珍味に加えて焼き鳥としてブタ、鳥の全身多様な臓器を美味しく食べる日本国民が、コオロギきもいとか笑えるかもしれないw (2)
013 [02.27 22:53]りうか★1:>タンパク質をため込むような食物は肥料が無いとガバガバ作れるもんじゃないって言ってるけど、ダイズって肥料あげると肥料ボケして生らなくなるのよ。むしろ無肥料でも大気中のチッソを固定して育つのがマメ科植物なので、そこだけは勘違いしてはいけない。 (2)
014 [02.27 23:21]ふぇちゅいん(管理人) TW★87:いやいや、俺、枝豆作りまくりだったから断言するが、大豆は肥料無いと実が少ないよー (2)
015 [02.27 23:22]すきやき★69:減数分裂した細胞でも接種するしか (2)
016 [02.28 11:18]。。。@Nuro:畜産は反芻動物であれば事実上Dと同じ。そうでない豚、鶏にこそコオロギを食わせて育てればよい。大体豚は人間が出す大量の食糧残渣をまた蛋白質に変換してくれる重要な存在でもある。確かに日本の畜産にはアニマルウェルフェアの問題はある。ただ、地球環境破壊、蛋白質クライシスなどは誇張されすぎだと思う。 (2)
017 [02.28 11:36]昆虫の品種改良まで行かないと畜産には追いつかないでしょ@OCN:蚕とか考えると、外皮や翅、足を省略して餌を直に蛋白質に変換するようなの作れるんじゃない?蛆虫っぽいのとか、羽化しない蛹とかになりそうだけど。 (2)
018 [02.28 19:56]ななしさそ★64:いや、普通に蚕食は幼虫状態ですが。桑は生産効率良いって言って売り込んでいますが、採取に今の段階では手間が大きい桑が生重で10aあたり3tと牧草程度、トウモロコシの半分じゃなー。やっぱトリ最強だと思う。ドイツの採卵鶏のケージとか「規定に沿っていますよ」で限界超えた攻め方してて、はいはい、って気分。産肉効率上げる育種してて人間の都合だけで動かしていていまさら何を、とか思う>アニマルウェルフェア。 (2)
019 [02.28 22:29]ななしさそ★64:あー、大豆を大量に収穫しているアメリカとかブラジルは窒素肥料上等でとっていますからね。マメ科はさや形成にリン酸が大量に必要なので、NPK全部入っている複合化成あたりを施用しておくと発芽後の生育が安定してよく育ちます。 (1)

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