2010.08.21
お盆に種子島に行って来ました。
種子島には空港もあるので飛行機で行けるのですが、今回は鹿児島港から高速船「トッピー」で行きました。乗船料金は往復で1人1万円程度。所要時間は1時間半ぐらいです。
トッピーはものすごく速くて時速80kmで走れる水中翼船(?)、乗ってみた感想として、普通の船の感覚ではちょっと考えられないぐらいの速度で進みます。曲がる時、傾くしカッコイイ!、乗り心地はとても快適です。ただ速すぎて、昔、水上で何かにぶつかった時は乗客が5席分吹っ飛ばされたとか(^−^;乗船中はシートベルト着用です。トッピーとは方言でトビウオの事だそうです。
種子島に到着したところの「ようこそ」看板。確か朝10時20分鹿児島港発11時55分種子島着でした。到着した直後に終戦記念日のサイレンが鳴り響いていました。津波警報かと思った。お盆などでは予約でいっぱいになるそうで、乗船チケットは数週間前に電話で予約して乗りました。
種子島ではレンタカーを借りました。種子島は写真にもありますが、縦に50kmもあります。島を楽しむにはレンタカー必須でしょう。ケチって変なレンタカー屋から借りたら出てきたのは走行距離13万キロのホンダのフィットでした。クラッチ板が減り減りで急発進のたびにガリガリ音していた。島に2泊しましたが、結局3日間で360kmも走ったよ(^−^;。ちなみにレンタカーを返す時は、「この駐車場に停めておいてくれれば良いです。カギは付けっぱなしでOK」という適当っぷりでした。塩塩砂砂にして返してやった。ケケケ。ごめんなさい。
種子島の道路の99%を占める風景です。凄まじい田舎です。去年行った宮古島も田舎でしたが、宮古島は面積200km2に5万人。種子島は面積500km2に3万人と、およそ1/4の人口密度。宮古島と違い山があるので、人口はもっと密集しているはずです。とにかく街と街の間が何も無いです。まともな店があるのは島の上から1/3にある港がある「西之表」と南端の宇宙基地の近く「南種子」、その間にある「中種子」の3カ所です。西海岸から東海岸をつなぐ道路は山越えの農道ばかり。南北の移動は比較的道路が整備されています。
道路は日本らしいというか、宇宙基地で助成金がしっかり出るのか綺麗に整備されていますが、交通量は極めて少ないです。信号もほとんどありません。道路標識もかなり不親切です。借りたレンタカーにはナビが無かったので紙の地図とiPadのGoogle mapでしのぎましたが、種子島はウィルコムもソフトバンクも圏外だらけでiPadのGoogle mapはかなり使えませんでした。具体的にはGPSで現在位置は取得出来るのですが地図がインターネット経由でダウンロード出来ないので利用出来ないのです。圏外での利用用にGoogle mapの地図をキャッシュしておける機能があれば良いのに。
お目当ての海水浴。島のあちこちの海水浴場を4カ所ほどチェックしました。写真は島の北先端にある浦田海水浴場。ここがダントツで綺麗でした。種子島の海岸は白いですがサンゴの砕けた砂では無く、いわゆる普通の砂です。かなり細かいにも関わらずこの透明度は素晴らしい。浮遊物の少なさでは八重山諸島を上回る感じです。何しろ海岸に人が少ない。ただ、残念ながら海水浴場の海中の底はどこも砂地で、岩が一つも無いのでオサカナはほとんど見かけません。ただ、シュノーケルツアーとか、ダイビングとかで少し沖に行くと珊瑚礁などもあるそうです。
向こうに見える(見えないけど)のは屋久島です。種子島が晴れ渡っている時も、屋久島はいつも雲に覆われていました。屋久島はトッピーで種子島から30分ほどで行けます。鹿児島港から出るトッピーの乗客は7割は屋久島へ行く観光客で種子島で降りるのは3割程度という感じです。屋久島も行ってみたいな。
邪魔なカメ。種子島の道路を走っていると、カニやらヤドカリやら、カメやら横切っている生物が邪魔です。カニなどは高速でよけてくれますが、このカメ、びっくりして縮こまってしまいました。おまえの甲良は車で踏まれても大丈夫なのかよ。手持ちの魚肉ソーセージを差し出してみましたが食べませんでした。ちなみに種子島の人の伝承では竜宮城って屋久島の事だそうですよ。ツマのおばあちゃんが言ってました。(種子島はツマの母方の実家です)。あぁ、カメに乗っておねえちゃんがいっぱいの場所に行けたらパラダイスだよな。
外食関係は非常に厳しいです。都会人の感覚で入りやすい店は1軒も見あたりません。あっても店の中が見えずやっているかどうか分からない感じ。ただ1つだけナイスな店を見つけたので紹介。店の名前は「STEPPIN' LION」ホットペッパーのリンクはここです。
恵比寿にあったら大人気店だなと思うようなバーガーや料理です。種子島に行く人はチェック。
最後に種子島宇宙センター。島の南端の広大な敷地に綺麗な基地があります。写真は入り口。残念ながら宇宙センターの見学ツアーは予約でいっぱいだったので(涙)、自由に見れるところのみ紹介。
衛星現物やエンジンの展示は良いのですが、全体的に古いです。直感的に何が言いたいか分かりやすい表現として、展示場のどこにも「液晶ディスプレイ」がありません。おそらく作られたのはどれも10年以上前なんじゃないかな。今はメリットが否定されつつある再利用型日本版スペースシャトルHOPEXの展示もあちこちにあります。もうちょっと展示はしっかりアップデートして欲しいな。そういえば、島の港のあたりに直射日光に長年晒されて読めなくなる寸前な「HOPEXの発着場を××島に誘致しよう」なんて看板がありました。
基地の中は重要な建物以外は自由に車で移動出来ます。中には広大な芝生にグラウンドなどもあり、一般に貸し出しているようです。
海に面した宇宙センターですので、敷地内に車をとめてサーフィンする人が何人か。こっちの人は軽トラでサーフィンにくるので格好良いです(^−^;。向こうに見えるのは発射台。
種子島はサーフィンで有名だそうです。東海岸には鉄浜海岸というサーフィンで有名な海岸があり、俺が泊まったコテージには「キムタクと静香さんも泊まりました」とサインが飾ってありました。あと武田鉄矢村ってのがあったけど、あれは何だ?
発射台に近いところまで行ったところ。打ち上げ凄いんだろうな。一度打ち上げのタイミングに合わせて来てみたいものです。もうすぐ2010年9月11日にGPS国産衛星「みちびき」をH-2Aロケットで打ち上げるの予定だそうで、この青空に吸い込まれるロケットを子供の頃に見せられたら、きっとそっちの方向に進路をとっちゃうよ。滞在中、毎晩飲んだくれて爆睡しちゃったせいで、一度も夜空を見上げなかったことを非常に後悔しております。しまったー。
あ、種子島土産で買ってきた種子島産さつま芋&赤米麹の「宝満」(楽天)って焼酎が香り高くて良かったですよ。
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