中華(Flsun)の組み立て式デュアルヘッド大型3Dプリンターで出力に成功!Arduinoのソフトの書き換えが必要だった
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↑B


2019.07.17

中華(Flsun)の組み立て式デュアルヘッド大型3Dプリンターで出力に成功!Arduinoのソフトの書き換えが必要だった


見よ!これまでは出力出来なかった巨大ブタの貯金箱を!!!(実際はこの縦横2倍サイズを出力可能)

↓前回書いてから、3か月近く経過してます。

忙しかったのもありますが、出力がうまくいかなくて試行錯誤してました。不具合の現象としてはオートレベリングさせる時に動きが変でうまく位置合わせされず、空中に出力し始めるってもの。
長年のクソ3Dプリンターとの闘いの経験を経て、なんとなく原因が推定出来るようになってきました。これはZ方向の近接スイッチが働いて無いんじゃないか?と。色々と調べてm119コマンドでスイッチの状態を調べたところホームポジションなのにXYZそれぞれの終端検知スイッチのステータスが
  • x_min: open
  • y_min: open
  • z_min: TRIGGERED
と表示され、予想通りなぜかZ軸方向のスイッチがONになっている。購入した3DプリンターはXとYは普通のメカニカルスイッチだけどZ方向は非接触の近接センサーを使っているタイプで、このパーツを使ってます↓これは金属から5mm(±10%)でON/OFF切り替わる仕様で、センサーといっても普通のスイッチの置き換えのように使えるみたいだけど、近接していない場合は通常のメカニカルスイッチと違って通常ONで近接するとOFF?????
下記は通常のメカニカルスイッチを近接スイッチに置き換える改造を行っているブログですが
Arduinoのソフト中のConfiguration.hの中の設定
#define Z_MIN_PROBE_ENDSTOP_INVERTING =falseをtrueにして元の動作を反転させる必要があるようなことが書かれています。

現在の設定が反転しているか調べたかったのですが、RaspetierHostからいじれる設定にはそのような項目は見つからず。これまでArduinoは触ったことが無かったので未知の世界なのですが色々とググったところ分かってきました。下記は個人的メモ
  • (1)Arduino IDEをWindowsパソコンに入れてUSB接続するとWindows上のアプリからソフトを転送出来る。
  • (2)Arduinoはソースコードをコンパイルしてボードに書き込む方式。今ボードにどんなソフトが入っているかを知る方法は無い。
  • (3)この3Dプリンターは「Arduino」という規格のボードを使っていて、ソフトの名前は「marlin」(用語の使い方が違っている?)
  • 付属のSDカードに「autolevel Marlin-1.1.2 -cube prnter」ってファームウェアが付属している。
SDカードに入っているMarlin-1.1.2-cube printerのconfiguration.hを見るとZ_MIN_ENDSTOP_INVERTINGは既にtrueになってました。これで問題無いはずなのですが。。。。現在ボードに入っているソフトの状況が分からないので、まずは説明書に従って恐る恐るSDカードのファイルをインストールしてみました。

転送前の設定として
  • Go to tools> board> arduino/Genuino Mega or Mega 2560
  • Go to tools> port> 接続先のポート
  • Go to tools> programmers > USBtinyISP
最初、上記設定を適当にインストールしたのですが、途中で転送が止まってしまい、3Dプリンターが動作不能になり焦りました(^^;、しかし正しい設定で再度ソフトを転送したところ無事転送完了し、再稼働しました。あぶねー。
再インストール後はm119するとX,Y,Zともホームポジションでopenになりました。良い感じです。そしてRapetierHostで接続してマニュアルコントロールでG28(ホームポジション)してG29(オートラベリング)すると、正常に高さを9点自動補正しているみたい!!!!どうやら付属のボードには送られてきた段階では適切じゃないファームウェアがインストールされていたようです。クソ中華め!

そして適当な.stlファイルを読み込んでCuraEngineでスライスしてPCからのリモート出力したところ写真の巨大ブタさん貯金箱の出力に成功しました。


素晴らしい!!!!これまではCuraでスライスしたg-codeをSDカードに入れてインストールしたことしか無いのでRapetierHost使ってPCから出力する方式に慣れませんが、初期設定での出力でクオリティーは申し分無い感じ!。

オートレベリングも完璧!近接センサーは接触前5mmぐらいでON/OFF切り替わるみたいなんですが、ステージぴったりのギリギリの良い感じで出力開始してます。残りの距離は「近接スイッチ動作してから5mm下がステージ」みたいな制御なんでしょうか?configuration.hの中を見ると
  • #define X_PROBE_OFFSET_FROM_EXTRUDER 25 // X offset: -left +right [of the nozzle]
  • #define Y_PROBE_OFFSET_FROM_EXTRUDER -11 // Y offset: -front +behind [the nozzle]
  • #define Z_PROBE_OFFSET_FROM_EXTRUDER -1.4 // Z offset: -below +above [the nozzle]
といった初期設定値がありますが、この-1.4ってやつでしょうか?????数字の単位が謎です。
あ〜良かった。清水の舞台から飛び降りたつもりでaliexpressから購入した4万円が無駄になりませんでした。

とりあえず動作させたかったので、3Dプリンターは写真のように配線などメチャクチャな感じですが、これからケーブルを束ねたり色々したいと思います。つか豚さんが後ろ向きに出力されたので設置が前後逆だったようです。あとはメインボードの小型ファンがうるさすぎるので大口径の静かなファンに取り替えたい。。。あとはデュアルヘッドに変更したいところだけど、とりあえずはシングルヘッドでいいかな。。。。今回は問題の出にくいPLAフィラメントです。ABSとかPET-Gとかのフィラメントにもチャレンジしてみたいところだけど、もう新参モノフィラメントの材質と戦うのは疲れてきたので、しばらくPLAで遊ぼうかな。。。。

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■ ■ ■ コメント ■ ■ ■

いいっすね!=11
001 [07.17 20:18]yzf@UQ:研究室みたいですね おめでとうございます (3)
002 [07.17 20:32]ぽな@Biglobe:Zのオフセットはそこで合ってます。その上の行にアスキーアートで説明あるっしょ。単位はmmです。あと、M851コマンドでもZのオフセットは調整可能です。 (3)
003 [07.17 20:34]ぽな@Biglobe:古いmarlinはM851使えないかも。最新は1.9か2.0です。 (1)

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