2016.11.05
魔法のコードG29!、デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」で女体(にょたい)の印刷に成功!
今日革命が起きました!
ステージの高さのズレに悩んでいたんですが、何やらコメント欄で自動キャリブレーションの「G29」ってコードがあるんじゃね?と以前から教えてくれてました。なかなか理解出来なかったのですが、なんと3Dプリンターにはプリントのたびにステージの数か所の高さ合わせを行ってくれる魔法のコードが搭載されていたのです。
つか、やっぱり説明書ぐらいは添付しようよサンコーさんw。
スライサーソフト「Cura」のプリンタ設定で印刷開始時と終了時のお決まりのG-codeを設定する部分があるのですが、その「Start Gcode」に「G29」を追加しました。それ以外はデフォルト設定のままです。ちなみにG28はホームポジションに戻る、M84はヒーターを切る、G1は印刷ヘッドを指定した位置に動かすなどです。
するとスタート時の動作は下記動画
あれほど苦労していたゼロ点合わせは複数個所でオートで合わせてくれるじゃありませんか!!!!このオートレベリング後は以前よりもステージに密着した位置から印刷をはじめ大変接着が良い感じです。ただし完ぺきではなく、消えいろピットくんは必要な感じ。また本当に密接した位置で印刷を始めるので前回印刷のカスとか残っているとヘッドがぶつかって音がします。毎回、綺麗にステージを掃除して印刷を始めるのが良さそう。
次に印刷を試したのは↓です。
もちろん自分でモデリングしたわけではなく↓で公開されているデータです。
しかも全体を70%に圧縮しました。高さ10cmぐらいです。
さらに「Quality」の設定をさらに追加して、全体のクオリティを0.1mmに維持しつつも、ステージへの接着を確実に行うためにInitial Layer Heightを0.4mmに、その他のサポート材を素早く印刷させることを目的に、Line Widthを全て0.4 mmにしました。(勘違いあったら教えて下さい)。
また、サポート材はもちろん「Everywhere」に、高さがあるので足場に形成される固定部分の「Brim」を10mmに増量しています。
この設定で必要なフィラメントの長さは9m(90円ぐらい)、推定印刷時間4時間55分でした。
↑印刷途中、サーフボードの下はしっかりと足場が組まれています。
↑完成!、オシリの下はサポート材が伸びています。実際の印刷所要時間は3時間55分でした。このプリンタはRepetier-Hostが表示する印刷必要時間よりも早く印刷出来るみたいです。
↑前面の下もサポート材、顔もサポート材で覆われています。
↑顔のサポート材をはがしたところ。ペンチとピンセットしか使ってません。顔の幅は6mmほどです。でこぼこしてますが、なかなかの解像度かと、綺麗に磨けばもっと良い感じになるでしょう。右顔の前の髪がなぜかズレて印刷されているのが残念です。印刷時にトラブったのか、色々と調べるとG-code生成時に失敗コードが出ることもあるそうです。
↑ボディ部分。良いチチです。スカートのヒダはもう少し愛をもって綺麗にはがす必要があるでしょう。
↑足部分。クツのあたりとか良い感じです。パキっと折れそう。残念ながら台座が収縮したのか歪んでしまい。自立出来ませんので、適当にABSのかけらを挟めて立たせています。
Category:【1台目】3Dプリンター「3Dグレコ」でイロイロDIY
■ ■ ■ コメント ■ ■ ■
いいっすね!=6
001 [11.05 22:54]ぽな@Biglobe:G29動いて良かったです。G28のあとに入れるのが普通です。Initial Layer Heightは初段印刷時の高さのため、ノズル径の半分の0.2にして、ステージに押し付ける感じにすると張り付きが良いです。Line Widthはノズル径と同じにしなくてはダメです。なぜならノズル径より細くは印刷できないため。 ↑(1)
002 [11.06 12:17]ふぇちゅいん(管理人) TW★60:コメントありがとうございます。なるほど色々理解出来ました。なるほど3DプリンタはXY方向はノズル径より細い線は引けないんですね。 ↑(1)
003 [11.06 15:44]こた:一挙にすごくレベルアップしてますね(@@;ふぇちゅいんさん、サポート外すとかのちまちました作業がキライじゃないみたいでうらやましいです。 ↑(1)
デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」でうまく印刷するためのTIPS
(1)印刷するためのコード「.gcode」ファイルはフリーソフトCuraで落ちているデータ「.stl」から作れる。
(2)Curaの設定でスタートアップコードにステージの高さをキャリブレーションするためのG29コードを追加する。
(3)ヒートベッドが搭載されていないのでABSは印刷しにくい、PLAの方が綺麗にゆがみなく出力可能。
(3)ABS樹脂でもPLA樹脂でも、ステージには「消え色ピット」をまんべんなく塗り、乾かして使用する。ゴミが溜まってきたらステージを取り外し、水につけると綺麗に取り除ける。マスキングテープをはり、その上に「消え色ピット」を塗るとステージを外して掃除する手間が省ける。
(4)ヘッドが変な動きをしたらモーターとベルトをつなぐイモネジがゆるんでいる可能性があるので締める。
(5)Initial Heightを0.2mmにするとしっかりステージに印刷するオブジェクトが固定される。
(6)印刷前にgcodeファイルをRepetier-Hostなどで確認すると良い、ポイントはきちんとステージに設置しているか、Brimは十分かなど。
ありとあらゆるノウハウがあるのでこのページに書かれている事を最初から最後まで熟読すると良い。
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