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次世代PHS技術狙う ウィルコム支援にソフトバンクが名乗り
ソフトバンクが経営再建中の簡易型携帯電話(PHS)最大手のウィルコムの支援企業に名乗りを上げたのは、ウィルコムが持つ次世代PHSと顧客を取り込むことが最大の狙いだ。
ウィルコムは通信速度が最大毎秒20メガ・ビットの高速送受信ができる「次世代PHS」の免許を持つが、サービスは都内の一部にとどまっている。ソフトバンクは次世代PHSのサービス区域を拡大して自社の顧客などにも提供し、データ通信事業を強化する狙いがあるとみられる。また、ウィルコムの顧客を取り込めば契約数は約2600万件に達する。2位のKDDIとの契約数の差は現在の約1000万件から約500万件に縮まり、携帯電話サイトで提供するサービスの利用増なども期待できる。
ウィルコムは携帯電話会社や新規参入したイー・モバイルに押され、10月の契約数は438万件と1年間で17万件減少した。09年3月期連結決算は税引き後利益が60億円の黒字を確保したが、過去の設備投資などに伴う有利子負債が経営の重荷になっている。
このためウィルコムは9月、私的整理の一種
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