最長28cmまでプリント出来るデルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」(2016年の物欲その39)〜開封からサンプル印刷まで
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2016.10.18

最長28cmまでプリント出来るデルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」(2016年の物欲その39)〜開封からサンプル印刷まで


ついに買ってしまいました!もっとよく聞く有名な経験豊富そうなメーカー製もありましたが、「最長28cmまでOK」というのが俺の心を掴んで、サンコーのデルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」というやつをポチっと購入。上の写真が届いた全セットです。説明書はA4両面印刷1枚のみという潔さ。「デルタ型」ってのは格好いいけど「三角形」って意味ねw。

開封してからちょっとしたトラブルあったけど1時間後にはサンプルデータを出力完了するというお手軽さでした。

↓届いた箱です。中国から直送?

↓中の梱包はしっかり固定されていて、完成品の巨大なプリンターが梱包されています。

↓出力ヘッド部分。メカ心をくすぐってカバーも無いのでギークなインテリアとしても良い感じですw。全体的なクオリティーは悪くないです。

↓下部のステージ部分。アクリルっぽい材質です。後述しますが、このステージの加熱機能が無いためにちょっと面倒な仕様です。


↓自分の部屋にセットしたところ。このプリンターの良いところは省スペースなところですね。ギーク感もGood!でインテリア的にも良い感じ。魔の三歳児が異常な興味を示していてヤバいです。気になるのは上部を固定しないと震度5でひっくりかえりそうな気もする。


↓本体にはお試し素材(フィラメント)はついて無いのでABS樹脂の白色フィラメントを一巻き購入しました。同じサンコーレアモノショップで「3Dペン用」ってやつを1kg分で3280円。太さ1.8mmなら他社でも何でも良いのかな?


↓上部の加熱ヘッドのところにフィラメントを手動で挿入していき、ダクトの先端まで押し込みます。


↓液晶パネルを見ながら、右のトグルスイッチを操作します。事前にネットからダウンロードしたサンプル出力データをSDカードに入れて本体に挿入してあります。そして「Print from SD」を選択すると印刷スタート。

この3DプリンターはACアダプターを挿してスイッチをONにした時と、USBケーブルをパソコンにつなげた時の2パターンでこの液晶部分など制御ユニットのスイッチが入ります。パソコンに接続している時は無条件でスイッチONとなります。注意しないといけないのはSDカードは電源を切った状態で差し込まないとカードの中身を認識しないこと(画面にはInjectedみたいな感じで認識しているようには表示されるけど)、すなわち、パソコンとの接続ケーブルをはずし、スイッチをOFFにした状態でSDカードを挿入する必要があります。


↓印刷ヘッドの加熱が開始します。ABS樹脂なので240℃になったら印刷開始。写真は101℃を超えたところ。室温から240℃に達するまで5分程度でしょうか。このプリンタは他にもPLA樹脂も使えるそうです。PLA樹脂ももう少し低い温度で溶けるらしい。よく分からないけどPLA樹脂を使う理由は環境に優しいとかぐらいしか無いのかな?


↓出力開始前になんかヘッドからにょろ〜と出てきた。大丈夫かこの3Dプリンタ?wこの後、印刷開始したのですが・・・・・

↓ぐあーー、出力した溶けたABS樹脂がステージに張り付かず、ヘッドのまわりに蓄積していきます。思わず緊急停止ボタンを押しました。


↓「Auto homeボタン」を押して出力ヘッドをホームポジションに戻した後のヘッドの様子。出力した溶けたABS樹脂がヘッド周りに固まりとなりまとわりついてしまいました。まとわりついた樹脂はペンチでペリっと剥がれます。


↓この問題は説明書や販売ページにも書かれており、「本製品はステージ加熱機能が無いので、接着剤や両面テープを使ってね」とあります。大丈夫かこの3Dプリンタ???と思いつつも、紙用のノリ、「消え色ピットくん」を出してきて。


↓ステージに塗り塗り!!!


↓再度、スタート!!おおおおおおおお、最初10秒ぐらいくっつきませんでしたが、塗布したノリにいったんトラップされると固定されて出力され始めました!!!!


↓そういえばサンプルデータが何か知りませんでした。何か出来てきた。カップ?おちょこ?


↓完成!!!!!、手で持つとペリっと剥がれました


↓手に持ったところ、このサンプルデータが薄いので素材の堅さは本気を出せばバキっとつぶせるレベルですが、十分な強度です。いわゆる普通のプラスチックって感じ。出力ピッチは最小で0.1mm(現在の設定がいくつになっているか確認してないけど)、出力の細かさは文句ないレベルです。非常に滑らか。ただし、後述しますがこういう形は特に滑らかになるのかも。


↓このサイズで重さ2.3gでした。材料費が1kg=3280円だから、材料費7円ぐらいに相当します。このサイズのものを出力するなら材料費は安いもんです。


↓カップの裏、何やら複雑な感じです。色々分かってきました。3Dプリンタは空中に出力するのは苦手なんだね。宙に浮いた部分に出力するには近くに支持体が必要で、しかも下面と連続していない部分は滑らかなにならないと理解しました。このサンプルデータの底面のメッシュ状になっている部分は後で剥がすべき部分なのかも。また今回の初出力の時も少しトラブりましたが、出力始めのステージ付近はステージに固定するために考慮した形状にする必要がありそうです。もしかしたらソフトがやってくれる?


↓動画、印刷開始したところ。非常に機敏で正確な動きです。


↓動画、印刷中、アップ、円状に下部の出力済みの部分にヘッドを押しつけながら積層していくから滑らかなんだと思います。


↓動画、印刷中、感性間近


仕様に色々と不安な部分もあり、ネット上に実際に個人で購入した人のレビューも見つけられず不安で壮絶に人柱として散る予感もありましたがw、なかなか楽しめるかも。

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■ ■ ■ コメント ■ ■ ■

いいっすね!=26
001 [10.18 16:03]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★66:これでスマホケースを作ろう! G-SHOCKや車の衝突安全ボディみたいなすごいやつ。 (1)
002 [10.18 18:57]@InfoWeb:支柱やパーツ類をパズルの様に並べ直し支えあう形で出力して…と3Dデータの整理も大変そうだけど、これ6万円で買えるのか… (2)
003 [10.18 20:14]ぽな@Biglobe:ノリが乾いてからの方が張り付きます。接着する感じなくて、表面のデコボコに引っ掛けるようなんで、乾いてないと張り付かないっす。 (1)
004 [10.18 20:35]3@Biglobe:63000円の高級器完成ですね。でも、いい記事だね。んで、何つくりたいの?改造拳銃のデータ出力逮捕レビュー希望w (2)
005 [10.18 20:36]3@Biglobe:稟議通らないレベルだと思うんだが。嫁許可はどうやって認可したんだ? (1)
006 [10.18 20:45]特命さん★76:転倒して崩壊するところまでがレビューですよ! (1)
007 [10.18 21:18]j:こういうのを友達が持ってたら、3Dデータ持って行って出力してほしいな…DMM.makeだと高いので、一回飯おごるから?って行ってお願いしたい夢が膨らむなぁ (2)
008 [10.18 21:35]ky:騒音や振動、匂いなんかのレポよろしこ。 (1)
009 [10.18 23:02]WILCOM@Asahi-Net:3D Printerは私も先月CEL ROBOXを買いました。今更だけど、ここを見ると高いのから安いのまで定番プリンタがわかります。https://www.3dhubs.com/best-3d-printer-g.... 。PLAはABSより収縮しないから大きなものを積層出来るし、造形中にABSと違って甘くていいにおいがしますよ。出力はじめのステージに固定するための形状は、Raftとか、Brimとかいうもので、Curaとかのスライサーソフトで勝手につけてくれますよ。 (1)
010 [10.18 23:03]WILCOM@Asahi-Net:ちなみに今、超絶ポンド安なので、海外から買うならイギリスからが安いですよ。 (3)


011 [10.19 06:18]FD@Biglobe:3Dのアレかったはコレか。プレステVR買える値段じゃねーか。金の使い方間違えてる (2)
012 [10.19 08:28]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★66:「PS VRってこれですか。2つもいらないので」(ドヤア)て、やって欲しい。 (1)
013 [10.19 22:34]こた:おお!ついにゲットされましたか。おめでとうございます。消え色ピットよりシワなしピットがおすすめです。次回はぜひ。 (1)
014 [10.19 23:32]ふぇちゅいん(管理人) TW★60:>>005 俺の物欲にツマの許可がいる理由がわからん (1)
015 [10.19 23:37]ふぇちゅいん(管理人) TW★60:>>011 もちろんPS VRも買うよ、今年の予算は使い果たしたので(つか2万円赤字w)、年明けぐらいかな。 (1)
016 [10.19 23:37]ふぇちゅいん(管理人) TW★60:>>013 しわ無しピット了解! (1)
017 [10.20 00:51]匿名@Dion:>>014 世の中お小遣い制とやらにする変な人もいるからね (1)

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デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」でうまく印刷するためのTIPS

(1)印刷するためのコード「.gcode」ファイルはフリーソフトCuraで落ちているデータ「.stl」から作れる。
(2)Curaの設定でスタートアップコードにステージの高さをキャリブレーションするためのG29コードを追加する。
(3)ヒートベッドが搭載されていないのでABSは印刷しにくい、PLAの方が綺麗にゆがみなく出力可能。
(3)ABS樹脂でもPLA樹脂でも、ステージには「消え色ピット」をまんべんなく塗り、乾かして使用する。ゴミが溜まってきたらステージを取り外し、水につけると綺麗に取り除ける。マスキングテープをはり、その上に「消え色ピット」を塗るとステージを外して掃除する手間が省ける。
(4)ヘッドが変な動きをしたらモーターとベルトをつなぐイモネジがゆるんでいる可能性があるので締める。
(5)Initial Heightを0.2mmにするとしっかりステージに印刷するオブジェクトが固定される。
(6)印刷前にgcodeファイルをRepetier-Hostなどで確認すると良い、ポイントはきちんとステージに設置しているか、Brimは十分かなど。
ありとあらゆるノウハウがあるのでこのページに書かれている事を最初から最後まで熟読すると良い。



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