デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」はprint cooling fanの配線が間違っているので修正、他、DIYヒートベッドの留め具をABS樹脂で作り直し、樹脂詰まりのトラブルを解消
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↑B


2017.06.02

デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」はprint cooling fanの配線が間違っているので修正、他、DIYヒートベッドの留め具をABS樹脂で作り直し、樹脂詰まりのトラブルを解消

サンコーさん、間違ってるよー。
愛用しているサンコーの販売するデルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」ですが、先日、印刷ヘッドの温度が上がらない問題を解決しました↓

ちょっと疑問なのは印刷中のモノを冷やす「print cooling fan」と呼ばれる印刷ヘッドの左側のファンが常時回りっぱなしな事、gcodeを作製するCuraというソフト上ではこのファンを止めたり、回転数を調整したりするオプションがあるのですが全く機能しません。色々調べていると、3Dグレコの元となるMiromakeのkosselという3Dプリンターの説明書を発見しました↓う〜ん、組み立てキットが2万円で買えるのか(汗)。説明書は色々と参考になるのですが、しかし、電子基盤の形状がkosselとは異なります。さらに調べていると完全一致する電子基盤を発見↓Azsmz 32bit Ver2.1というやつです。↓互換基盤かな?これを見ると「D9」という端子が「print cooling fan」のようです、余談ですがヒートベッドの電源端子の情報もあります。うちの3Dグレコを見てみると・・・・・


何も刺さって無いじゃないか・・・・(汗)

うちの3Dグレコを調べ、ファンから伸びる配線をたどると・・・・電源に直結されてやがる(汗)、これじゃコントロール出来るわけありません。サンコーさん、配線違うよー。

電源に直結されているケーブルをD9端子に接続したところ、無事に「print cooling fan」の設定でファンをコントロール出来るようになりました。print cooling fanをONにすると、印刷開始時、ステージに接着するBrim出力時などはファンは停止したままですが、オブジェクトの出力が始まった時にファンが回転し出します。これはPLA樹脂の時にはファンをONにした方が良いのかな?

ファンを止めてABS樹脂で印刷したところ↓素晴らしい印刷ステージとの接着です。これまでは不必要にファンに強制冷却されていたようです。はがれる心配無用な感じです。

↓出来上がり(息子用に何個目か分からない戦闘機、平たいのでヒートベッド無しでは反ってまともに印刷出来なかったやつ)です。出来上がり品に思い切り力を加えてみましたが、層と層の接着がより強固になったのか、強度が増した感じがします。素晴らしい!!!


↓他、DIYしたヒートベッドを固定する留め具をABS樹脂で作り直しました。

以前はヒートベッドが無かったのでPLA樹脂で作り、また形状に無駄がありました。↓
何か作るたびにFusion360でのモデリングスキルが上がってきて段々と複雑な形状になってますw、面取り機能が便利。

↓また先日、樹脂がヘッドから途中出てこなくなるというトラブル発生。印刷開始して3分ぐらいで毎回出なくなり、フィラメントを押し込むギアが進まず空転します。色々調べて原因の可能性はいくつかあるみたいなのですが、ホームセンターで直径0.3mmのドリル(高かった、600円もした)を買ってきて、ヘッドを加熱した状態で印刷ヘッドに下から差し込み、ほじほじしたらとりあえず症状は直りました。これが本当に問題解決に直結していたかどうかは確認出来ていません。印刷ヘッドの穴が直径0.4mmです。もっと安く細くて強度のある針金みたいなものがあれば良かったのですが、少なくとも自宅にあった縫い針は入りませんでした。また、0.28mmと言う針金は柔らかすぎて差し込めませんでした。何かもっと安くてヘッド掃除に使えそうなものは無いだろうか・・・・・

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いいっすね!=46
001 [06.02 11:03]ぬるぽ:おめでとうございます、いろいろと参考になります(*'ω'*) (8)
002 [06.02 12:22]まめたろう:よく気づいたもんだ (7)
003 [06.03 08:45]ぽな@Biglobe:写真見ると基板はRAMPSですね。Arduinoの上に乗ってるんで。 (6)
004 [06.03 09:31]あっき@Plala:0.3mmシャーペンについてる芯つせまりをつっつく針金とかどうかしらん? (7)
005 [06.03 12:35]ふぇちゅいん(管理人) TW★63:RAMPSという名前初めて認識!これは色々調べて見る価値ありそう。0.3mmシャーペンは行けそうだね! (7)

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デルタ型3Dプリンター「3Dグレコ」でうまく印刷するためのTIPS

(1)印刷するためのコード「.gcode」ファイルはフリーソフトCuraで落ちているデータ「.stl」から作れる。
(2)Curaの設定でスタートアップコードにステージの高さをキャリブレーションするためのG29コードを追加する。
(3)ヒートベッドが搭載されていないのでABSは印刷しにくい、PLAの方が綺麗にゆがみなく出力可能。
(3)ABS樹脂でもPLA樹脂でも、ステージには「消え色ピット」をまんべんなく塗り、乾かして使用する。ゴミが溜まってきたらステージを取り外し、水につけると綺麗に取り除ける。マスキングテープをはり、その上に「消え色ピット」を塗るとステージを外して掃除する手間が省ける。
(4)ヘッドが変な動きをしたらモーターとベルトをつなぐイモネジがゆるんでいる可能性があるので締める。
(5)Initial Heightを0.2mmにするとしっかりステージに印刷するオブジェクトが固定される。
(6)印刷前にgcodeファイルをRepetier-Hostなどで確認すると良い、ポイントはきちんとステージに設置しているか、Brimは十分かなど。
ありとあらゆるノウハウがあるのでこのページに書かれている事を最初から最後まで熟読すると良い。



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